私はインスリン抵抗性ーNMN点滴でのコントロールを試してみました

インスリン抵抗性ーNMN点滴でコントロール

インスリン抵抗性のマネジメントにNMNが有効な可能性が

インスリン抵抗性が老化に関る慢性疾患の根本的な原因であるという、今まで語られてこなかった事実は、ベンジャミン・ビクマン教授(Benjamin Bikman, PhD, Brigham Young University 教授)の「WHY WE GET SICK – The Hidden Epidemic at the Root of Most Chronic Disease – and How to Fight It 」の抄訳を載せた弊社コラム「インスリン抵抗性の状態が生活習慣病の1番の根本原因だという今まで語られてこなかった研究結果」で本当に詳細な解説をご紹介していますので、ご参照ください。

インスリン濃度が高いけれど血糖値は正常という状態が、実は一番危険な状態

そのコラムの「何故、血糖(グルコース)ばかりが注目され、インスリンは注目されないのか」の章から一部抜粋すると、「それにしても、インスリン抵抗性を糖尿病の指標としてもいいと思うのですが、世の中は一向にその方向に動きません。何故かというと、インスリン抵抗性が必ずしも高血糖症(Hyperglycemia)の状態ではないからなのです。つまり、インスリン濃度は高いけれど、それでもインスリンが働いているので血糖(グルコース)値は正常という状態が存在するのです。インスリン値は、毎年毎年徐々に、時には十年単位で上昇していきます。しかし、血糖(グルコース)値ばかり気にしていますから、インスリン値の上昇は誰も気に留めず、最後の最後で糖尿病と診断されてしまうのです。」という記述があります。

自分がインスリン抵抗性だった

実は、弊社社長の不肖大久保が、まさにこの「インスリン濃度は高いけど、血糖(グルコース)値は正常」という状態であることが分かったのが、2024年7月でした。インスリン値とHOMA‐β、HOMA‐IRの値がいずれも標準値を大幅に上回っている状態、つまりインスリン抵抗性だったのです。ところが御覧の通り、血糖値もヘモグロビンA1c (HbA1c)も標準値内なので、通常の健康診断で問題となるレベルではない状態なのです。

2024.7.17血糖値HbA1cインスリン値HOMA-βHOMA-IR
標準値70~1094.6~6.21.7~10.431~1000.5~2.4
検査値995.616.71674.08

HOMA-β = {空腹時インスリン値(μU/mL)× 360} / {空腹時血糖値(mg/dL) – 63}
HOMA-IR = (空腹時血糖値 [mg/dL] × 空腹時インスリン値 [μU/mL]) / 405

しかし前述のWhy We Get Sickによれば、「インスリンはおそらく血糖(グルコース)値よりも、優れた2型糖尿病の病態指標であるはずです。インスリンは血糖(グルコース)値が上がる20年前から、その状態が悪化していることを知ることができるのです。」ということですから、このままインスリン抵抗性の状態を放置すれば(いまの日本の医療体制では、これは間違いなく放置される訳ですが)、逆説的には、どんな生活習慣病にもなれる無限の可能性を秘めた状態とも言える訳です。

インスリン抵抗性ーNMN点滴でほぼ2ヶ月で正常値に

そこで、弊社社長としての不肖大久保は、NMN点滴を試してみることにしました。

NMN点滴(300mg)を1週間1回、4週間続けて、54日後の2024年9月6日にインスリン等の再検査を受けました。そうしたら、なんとインスリン抵抗性がほぼ正常値に戻っていたのです。

2024.9.6血糖値HbA1cインスリン値HOMA-βHOMA-IR
標準値70~1094.6~6.21.7~10.431~1000.5~2.4
検査値865.66.52102.051.38

インスリン抵抗性のマネジメントには、運動・食事改善など多くのエビデンスがあります

インスリン抵抗性は、NMN点滴でほぼ正常値に戻るということが分かったので、本来であれば、そのままこの状態をキープする方法を探して実施すべきだったのです。運動や食事改善でインスリン抵抗性が改善するという研究は数多く報告されていますので、前述のビクマン教授の著書「Why We Get Sick」が提案している方法については、別途コラムにあげる予定です。

ところが、下がったインスリン抵抗性をマネジメントしなかったので元に戻る結果に

せっかく下がったインスリン濃度ではありますが、運動を始めるでもなく、食事を改善するでもなく、またまたNMNを定期的に摂取するでもなく、前向きな介入も何もせずに日々を過ごしてしまったので、約5ヶ月後の2025年2月18日にインスリン等の再検査を受けたところ、またまたインスリン抵抗性の状態に戻ってしまいました。数値的にはむしろ悪化した感じです。

2024.9.6血糖値HbA1cインスリン値HOMA-βHOMA-IR
標準値70~1094.6~6.21.7~10.431~1000.5~2.4
検査値885.516.8241.923.65

結論的には、インスリン抵抗性は顧客のロンジェビティを担当するクリニックがしっかりとマネジメントすべき予防医療マーカーである

  • インスリン抵抗性ーNMN点滴を使うと改善し、正常値に戻すことが可能である。
  • インスリン抵抗性は、その後の介入を怠ると元の状態に戻ってしまう。