ロンジェビティ外来 導入 と「これからの老化医学」をテーマに、2026年3月29日、CyTIX(サイティクス)は提携クリニックの医師・経営者を対象とした学術イベント「Longevity Clinical Academy」を開催した。第一線で活躍する専門家が自由診療における長寿健康外来の実践的な導入モデルと最新の老化研究を共有。ロンジェビティ 外来 導入を検討するクリニックにとって示唆に富む内容となった。
なぜ今、クリニックにロンジェビティ外来が必要なのか
日本は世界有数の長寿国でありながら、平均寿命と健康寿命の差は依然として約10年。「長生きはしても、最後の10年を不健康に過ごす」という現実が、患者・医療機関の双方に大きな課題を投げかけている。
こうした背景から、保険診療の枠を超えた「予防・抗老化」を軸とする自由診療モデルへの関心が高まっている。単なる延命ではなく、健康な期間そのものを延ばすロンジェビティ医療は、クリニックにとって新たな収益柱であると同時に、患者への本質的な価値提供の場でもある。
今回のイベントはまさにこの課題に応えるもので、実際に長寿外来を運用する医師の臨床知見と、最新の老化科学が一堂に集まった場となった。
武本院長講演:アンチエイジング3本の矢とミトコンドリア医療

登壇者:武本重毅院長(聚楽内科クリニック)
ミトコンドリア医療の第一人者として、InstagramやYouTubeでも積極的に情報発信を続ける武本院長が「予防医療と老化制御」をテーマに登壇した。
再生医療の可能性と現在地
武本氏はまず、山中伸弥教授らによるiPS細胞の発見が再生医療に革新的な展望をもたらした一方で、「現段階では全臓器の安定的な再生が実現しているわけではなく、技術的成熟度や安全性の観点から、再生医療のみに依存できない部位も存在する」と現状を整理した。
その上で、「まず老化そのものを遅らせ、臓器機能の低下を未然に防ぐ”予防・制御”の視点こそが、現時点での最優先課題」と強調した。
ミトコンドリアと老化の相関
武本氏は「老化は制御対象である」「臓器不全はミトコンドリアから防ぐ」という基本的立場を示し、老化とミトコンドリア機能の密接な関係を体系的に解説した。ミトコンドリアの機能低下は、エネルギー産生の停滞・活性酸素の蓄積・DNA損傷・慢性炎症を連鎖的に引き起こし、細胞・臓器レベルの機能低下につながるという。
アンチエイジング3本の矢®
武本氏が自身の臨床経験をもとに提唱するのが「アンチエイジング3本の矢®」だ。
5-ALA(5-アミノレブリン酸):ミトコンドリアの活性化に関与
NMN(CyTIX社製品):NAD+前駆体として細胞内エネルギー代謝をサポート
水素療法:活性酸素の選択的な除去に関与
これら3つのアプローチを組み合わせた臨床実例が紹介され、参加した医師・クリニック経営者との間で活発な知見交換が行われた。
大久保社長講演:老化の悪循環を断ち切るAging Loop Matrix®

登壇者:大久保弘一社長(株式会社細胞治療技術研究所 / Longevity Sherpa Okubo)
続いて登壇した大久保氏は、世界的な老化研究の指針として知られる論文「The Hallmarks of Aging」(2013年・学術誌『Cell』掲載、2023年改訂)を引用しながら、老化の本質を「細胞レベルの異常の連鎖」と定義した。同論文が挙げる老化因子のなかでも、ミトコンドリア機能障害は一貫して老化の中核的要因であるとし、臨床介入においても最重要ターゲットと位置づけた。
老化因子の連鎖を可視化するフレームワーク「Aging Loop Matrix®」
大久保氏が提唱する「Aging Loop Matrix®(老化循環マトリックス)」は、老化因子の連鎖構造を「起点→増幅→循環」の3段階で体系化したものだ。
主な老化因子
起点 活性酸素(ROS)、慢性炎症、インスリン抵抗性、腸内環境悪化
増幅 ミトコンドリア機能不全、NAD+減少、DNA損傷
循環 AGEs(終末糖化産物)蓄積、細胞老化、オートファジー機能低下
この悪循環を断ち切る介入として同社が提案するのが「ナドプラ®療法」だ。NAD+は加齢により50歳時点で20代の約半分まで低下するとされ、その前駆体であるNMNを経口・点滴・点鼻などの多角的な手法で補充することで、サーチュイン遺伝子の活性化やミトコンドリア機能の回復を目指す。
クリニックへのワンストップ支援
同社は、ロンジェビティ外来の立ち上げにあたって以下のサポートを一括提供している。
理論体系・臨床プロトコルの提供
製品供給(NMN等)
医療従事者向け教育研修
学習コミュニティへの参加
海外先進事例と質疑応答ハイライト

イベント後半では、中国の長寿健康クリニック「Naiture+AI」の事例が紹介され、AIを活用した製品体系・診療モデルについて知見が共有された。次世代型の医療体制のあり方について、参加者間で活発な議論が交わされた。
質疑応答:がん患者へのNMN投与について
会場から「がん患者に対するNMN/NAD+補充の是非」という専門的な問いが出た。武本氏は「がん細胞の特殊性を考慮し、患者の病態・治療段階・主治医の判断に基づいた慎重な検討が不可欠であり、一概に可否を断定すべきではない」と述べ、自由診療における安全性と倫理的判断の重要性を改めて示した。
まとめ
本イベントは、ロンジェビティ外来の導入を検討するクリニックにとって、理論・臨床・経営の三つの観点から実践的な示唆を得られる場となった。今後もCyTIX Longevity Clinical Academyは、提携クリニックとの学術・実務交流の場として継続開催を予定している。
ロンジェビティ外来の導入をご検討のクリニック様へ
CyTIXでは、NMN・WJ(ウォートンジェリー)幹細胞エクソソーム・ETC(エルゴチオネイン)サプリメントをはじめとするロンジェビティ医療製品の供給と、クリニック向けの導入支援を行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。
本記事は2026年3月29日開催のLongevity Clinical Academyの内容を取材・編集したものです。